共食いの危険
またもBeardedDragon.Orgで生々しい体験談を読んでしまいました。同じ過ちが繰り返されないよう、ここにシェアさせて頂こうと思います。「デューキー、ごめんなさい。僕を許して」という悲痛なタイトルで始まる懺悔の投稿・・・投稿者は30歳のKさんという男性です。
(以下、シャらケン訳)
たった今、フトアゴ・バブーを殺してしまいました。完全に僕の責任です。僕は彼のことが大好きでした。6ヶ月だった彼が死ぬ前に食べることができたローチはたったの1匹だけです。
僕は3匹のフトアゴを飼っています。バブー2匹(オス&メス)とアダルト1匹(オス)です。本当に馬鹿でした・・・僕はこんな自分を決して許すことができません。
ふと、バブーとアダルトはお互いを他のフトアゴだと認識するのだろうかという好奇心が湧いたのです。それぞれのケージから、お互いのことは毎日見えているはずだから・・・ああ、今、この話をこうして書き出すことさえ辛い・・・
僕は片手でアダルトの身体をしっかりと掴んでソファの上に置き、彼が全く動けないことを確認しました。そこから8インチ(約20センチ)以上離れた場所に、バブーのデューキーを置きました。
認識なし・・・アダルトもデューキーも、お互いがそこに存在さえしないかのような素振りです。僕は1分ほど彼らを見つめていました。1秒たりとも目を離さず・・・
ふとアダルトが舌を出したと思った瞬間、彼はデューキーを捕まえ、デューキーの頭を丸ごと強く噛んだのです。文字通り1秒の間の出来事でした。僕は素早く2匹を引き離そうとしましたが、遅過ぎました。
全ては僕の目の前で起こったのです。デューキーは僕の手の上で死にました。僕は泣き叫んで、デューキーに何度も何度も謝りましたが、手遅れです。
自分の過ちが信じられません。どうか許して下さい。何か起こりそうになっても、その前に阻止できるだろうと思っていました。でも、自然というものは本当に力強い・・・アダルトは単純にデューキーを食べ物だと思ったのでしょう。
こんな自分が嫌でなりません。もし、あの一瞬だけを変えることができるなら、デューキーは今も生きていたのです・・・
デューキー、ごめんなさい。僕を許して。
**********
原文はこちらで読めます。
フトアゴは野生でも群れを作らず単独行動、一緒になるのは交尾の時だけ。「でもウチのコたちはケンカもせず、同じケージでもう何年も仲良く暮らしているけど?」という飼い主さんもたくさんいることでしょう。同じくらいのサイズなら大丈夫、オス同士でなければ大丈夫、バブーの頃から一緒なら大丈夫、なんて話もたくさん聞きます。
確かにそうなのかもしれません。大丈夫な場合もきっとあるのでしょう。爬虫類専門ストアでも、プロのブリーダーでも、複数のフトアゴを同じケージで飼っています(ただし、ちゃんとしたストアやブリーダーであれば、自分たちはスペースが足りないから仕方なく同じケージで飼っているだけで、本来なら個々のケージで飼うべきだとアドバイスしてくれるはずです)。
でも、それはたまたまラッキーだっただけなのだと知っておくべきです。アッと思った瞬間にはもう遅いのです。恐ろしい体験談は数限りなくあります。スチュアートの話も読んで下さい。LGも、共食いの犠牲になりそうだったところを救われました。
デューキーの死を無駄にしないためにも、同じケージで複数のフトアゴを飼っている方、これから飼おうとしている方は、どうかもう一度考え直して頂きたいと思います。
世界のフトアゴとフトアゴ飼いの幸福を祈って・・・

(以下、シャらケン訳)
たった今、フトアゴ・バブーを殺してしまいました。完全に僕の責任です。僕は彼のことが大好きでした。6ヶ月だった彼が死ぬ前に食べることができたローチはたったの1匹だけです。
僕は3匹のフトアゴを飼っています。バブー2匹(オス&メス)とアダルト1匹(オス)です。本当に馬鹿でした・・・僕はこんな自分を決して許すことができません。
ふと、バブーとアダルトはお互いを他のフトアゴだと認識するのだろうかという好奇心が湧いたのです。それぞれのケージから、お互いのことは毎日見えているはずだから・・・ああ、今、この話をこうして書き出すことさえ辛い・・・
僕は片手でアダルトの身体をしっかりと掴んでソファの上に置き、彼が全く動けないことを確認しました。そこから8インチ(約20センチ)以上離れた場所に、バブーのデューキーを置きました。
認識なし・・・アダルトもデューキーも、お互いがそこに存在さえしないかのような素振りです。僕は1分ほど彼らを見つめていました。1秒たりとも目を離さず・・・
ふとアダルトが舌を出したと思った瞬間、彼はデューキーを捕まえ、デューキーの頭を丸ごと強く噛んだのです。文字通り1秒の間の出来事でした。僕は素早く2匹を引き離そうとしましたが、遅過ぎました。
全ては僕の目の前で起こったのです。デューキーは僕の手の上で死にました。僕は泣き叫んで、デューキーに何度も何度も謝りましたが、手遅れです。
自分の過ちが信じられません。どうか許して下さい。何か起こりそうになっても、その前に阻止できるだろうと思っていました。でも、自然というものは本当に力強い・・・アダルトは単純にデューキーを食べ物だと思ったのでしょう。
こんな自分が嫌でなりません。もし、あの一瞬だけを変えることができるなら、デューキーは今も生きていたのです・・・
デューキー、ごめんなさい。僕を許して。
**********
原文はこちらで読めます。
フトアゴは野生でも群れを作らず単独行動、一緒になるのは交尾の時だけ。「でもウチのコたちはケンカもせず、同じケージでもう何年も仲良く暮らしているけど?」という飼い主さんもたくさんいることでしょう。同じくらいのサイズなら大丈夫、オス同士でなければ大丈夫、バブーの頃から一緒なら大丈夫、なんて話もたくさん聞きます。
確かにそうなのかもしれません。大丈夫な場合もきっとあるのでしょう。爬虫類専門ストアでも、プロのブリーダーでも、複数のフトアゴを同じケージで飼っています(ただし、ちゃんとしたストアやブリーダーであれば、自分たちはスペースが足りないから仕方なく同じケージで飼っているだけで、本来なら個々のケージで飼うべきだとアドバイスしてくれるはずです)。
でも、それはたまたまラッキーだっただけなのだと知っておくべきです。アッと思った瞬間にはもう遅いのです。恐ろしい体験談は数限りなくあります。スチュアートの話も読んで下さい。LGも、共食いの犠牲になりそうだったところを救われました。
デューキーの死を無駄にしないためにも、同じケージで複数のフトアゴを飼っている方、これから飼おうとしている方は、どうかもう一度考え直して頂きたいと思います。
世界のフトアゴとフトアゴ飼いの幸福を祈って・・・

スポンサーサイト
コメントの投稿
胸が締め付けられるような記事ですね・・・
今の幸せがほんの一瞬の油断や、つい魔がさしてしまう行動で永遠に失われてしまう・・・そんな可能性が常に存在しているということを改めて認識する機会になりました。
何より今の幸せを守るために・・・
デューキーが天国でも元気に過ごせることを心から祈りたいです。
そしてKさんも自分をあまり責めすぎないようにしてほしいと思います。
今の幸せがほんの一瞬の油断や、つい魔がさしてしまう行動で永遠に失われてしまう・・・そんな可能性が常に存在しているということを改めて認識する機会になりました。
何より今の幸せを守るために・・・
デューキーが天国でも元気に過ごせることを心から祈りたいです。
そしてKさんも自分をあまり責めすぎないようにしてほしいと思います。
virgoさんへ
本当に悲痛な話ですよね・・・Kさんもあまりに気の毒です。BeardedDragon.Orgの他のみんなも、「自分を責めないで。この投稿のおかげで、他の誰かの間違いを未然に防げることでしょう。辛い話をシェアしてくれてありがとう」みたいに返事していました。本当にその通りだと思います。