さあ、ホタルの季節!猛毒注意!!
風情に浸ってる場合じゃないっちゅ!フトアゴちゃんはホタル一匹食べただけで死んじゃうよ!!
一度食べてしまったが最後、数分で苦しそうに頭を振り始め、吐こうとするかのように口を大きく開け、アゴとお腹は真っ黒になって、30分から2時間で確実に死んじゃうらしい・・・怖いよー・・・
私もよくわかんないけど、ホタルが持ってるlucibufaginとかいう化学物質が猛毒で(発光には関係なし)、これはジギタリスなどの植物ステロイドに構造が似てるとか。ジギタリスは強心剤として有名。つまり、ホタルを食べる=強心剤の過剰摂取みたいなもんで、これはヤバイ!!
そのlucibufaginって物質を発見&命名したのは、昆虫における化学生態学の権威で、名門コーネル大学のトーマス・アイズナー教授。100種類以上もの昆虫をツグミ(鳥)に食べさせる実験をしたところ、ツグミが食べなかった昆虫数種があって、その内の一つがホタルだったんだって。んで、アイズナー教授はホタルがある種の毒を持っていることを発見、その物質をlucibufaginと命名したそうな。これが1978年の話。
というわけで、ホタルに毒があるっていうのは30年も前からわかっていたのだけど、その頃、まだフトアゴはペットとして普及していなかった。オーストラリアの大地を駆け巡っていたのだ。マイカイジュのひいひいひいひいじいちゃんばあちゃん。6-10世代ほど前の超ご先祖様ですな。

オラも大地に帰りたい!(むちゃくちゃ可愛いバブー時代の怪獣)
その後の20年でフトアゴは人気のペットとして定着。すると、「ついさっきまで元気だったフトアゴが急死してしまった。直前にあげたホタルが原因だろうか?」って話をよく耳にするようになり、ホタル博士としては黙ってられん!と、前述のアイズナー教授が「トカゲにおけるホタル中毒症、二つのケース」って調査報告書を発表したんだよ。これが1999年。
(注:アイズナー教授はこの報告書のためにフトアゴを殺したり苦しめたり一切していません。あくまで、すでに起こってしまった悲劇を詳細に調査してるだけ。その点も報告書の中で明言されてるの)
ココで興味深いのは、1978年の実験でツグミは食べる「前」にホタルを避けてる。なぜか「コイツはヤバイから食べちゃダメ」とわかってるってわけだよね。アイズナー教授によると、ツグミの他にも、ネズミ、鳥、両生類、その他のトカゲ・・・とホタルをあえて避けるヤツラはたくさんいるらしい。それも、野生のヤツラに限らず、家で人間に飼われてるヤツラでも。一方、フトアゴは全く躊躇せず食べちゃう。この違いは一体?フトアゴは馬鹿なのか?食い意地が張り過ぎなのか?
アイズナー教授は、オーストラリアのホタルについてはあまり研究されていない(少なくとも、この報告書が発表された1999年当時)と断った上で、フトアゴがホタルを事前に避けることを知らないのは、ホタルのいない環境で進化して来たからではないか?って推察してる。つまり、フトアゴにはlucibufaginを避けるように進化する「理由」がなかったのではないか、と・・・
ココでまた、ワタクシ、ド素人のクセに「長い長い進化の過程で遺伝子がどうのこうの・・・」と壮大なレクチャーを繰り広げたい衝動に駆られつつ、一句:
手の上の トカゲ見つめて ああダーウィン
・・・というわけで、「この夏、ホタルが見られるキャンプ場にウチのコ連れてこー!」なんて盛り上がってるアナタ!!どうか猛烈にご注意下さい。

一度食べてしまったが最後、数分で苦しそうに頭を振り始め、吐こうとするかのように口を大きく開け、アゴとお腹は真っ黒になって、30分から2時間で確実に死んじゃうらしい・・・怖いよー・・・
私もよくわかんないけど、ホタルが持ってるlucibufaginとかいう化学物質が猛毒で(発光には関係なし)、これはジギタリスなどの植物ステロイドに構造が似てるとか。ジギタリスは強心剤として有名。つまり、ホタルを食べる=強心剤の過剰摂取みたいなもんで、これはヤバイ!!
そのlucibufaginって物質を発見&命名したのは、昆虫における化学生態学の権威で、名門コーネル大学のトーマス・アイズナー教授。100種類以上もの昆虫をツグミ(鳥)に食べさせる実験をしたところ、ツグミが食べなかった昆虫数種があって、その内の一つがホタルだったんだって。んで、アイズナー教授はホタルがある種の毒を持っていることを発見、その物質をlucibufaginと命名したそうな。これが1978年の話。
というわけで、ホタルに毒があるっていうのは30年も前からわかっていたのだけど、その頃、まだフトアゴはペットとして普及していなかった。オーストラリアの大地を駆け巡っていたのだ。マイカイジュのひいひいひいひいじいちゃんばあちゃん。6-10世代ほど前の超ご先祖様ですな。

オラも大地に帰りたい!(むちゃくちゃ可愛いバブー時代の怪獣)
その後の20年でフトアゴは人気のペットとして定着。すると、「ついさっきまで元気だったフトアゴが急死してしまった。直前にあげたホタルが原因だろうか?」って話をよく耳にするようになり、ホタル博士としては黙ってられん!と、前述のアイズナー教授が「トカゲにおけるホタル中毒症、二つのケース」って調査報告書を発表したんだよ。これが1999年。
(注:アイズナー教授はこの報告書のためにフトアゴを殺したり苦しめたり一切していません。あくまで、すでに起こってしまった悲劇を詳細に調査してるだけ。その点も報告書の中で明言されてるの)
ココで興味深いのは、1978年の実験でツグミは食べる「前」にホタルを避けてる。なぜか「コイツはヤバイから食べちゃダメ」とわかってるってわけだよね。アイズナー教授によると、ツグミの他にも、ネズミ、鳥、両生類、その他のトカゲ・・・とホタルをあえて避けるヤツラはたくさんいるらしい。それも、野生のヤツラに限らず、家で人間に飼われてるヤツラでも。一方、フトアゴは全く躊躇せず食べちゃう。この違いは一体?フトアゴは馬鹿なのか?食い意地が張り過ぎなのか?
アイズナー教授は、オーストラリアのホタルについてはあまり研究されていない(少なくとも、この報告書が発表された1999年当時)と断った上で、フトアゴがホタルを事前に避けることを知らないのは、ホタルのいない環境で進化して来たからではないか?って推察してる。つまり、フトアゴにはlucibufaginを避けるように進化する「理由」がなかったのではないか、と・・・
ココでまた、ワタクシ、ド素人のクセに「長い長い進化の過程で遺伝子がどうのこうの・・・」と壮大なレクチャーを繰り広げたい衝動に駆られつつ、一句:
手の上の トカゲ見つめて ああダーウィン
・・・というわけで、「この夏、ホタルが見られるキャンプ場にウチのコ連れてこー!」なんて盛り上がってるアナタ!!どうか猛烈にご注意下さい。

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コメントの投稿
w川・o・川w オォーーー!!
初めて知りました。
ホタルは、危険なんですね(;´▽`A``
勉強になりました(*´∇`*)
初めて知りました。
ホタルは、危険なんですね(;´▽`A``
勉強になりました(*´∇`*)
miniさんへ
まあ、ホタルといっても物凄くたくさんの種類があるらしいので、日本のホタルもヤバイのかよくわかりませんが・・・1匹食べただけで急死ってのが恐ろしいと思います・・・お互い気をつけましょう!!
日本にも猛毒を持つ生き物って結構いますよね・アマガエルとかヒキガエルも猛毒を持ってますよね・でもヤマカガシという蛇にはカエルの毒効かないみたいですね。アマガエルさんヤマカガシに食べられていました

雨音さんへ
あれ?!いつの間にかコメントが・・・しかも6月の日付!なぜ今になって急に出て来たんだろ・・・??
というわけで、注意して見ていなかったのか、何かやり方を間違えていたのか、よくわかりませんが、たった今、このコメントに気づきました・・・返事が遅くなってしまってごめんなさい。って、もう見ていらっしゃらない予感も濃厚ですが・・・
へー、アマガエルやヒキガエルも猛毒を持ってるんですね!知らなかった!!でもヤマカガシは平気って面白いですね。どういう仕組みになってるのかしら・・・
というわけで、注意して見ていなかったのか、何かやり方を間違えていたのか、よくわかりませんが、たった今、このコメントに気づきました・・・返事が遅くなってしまってごめんなさい。って、もう見ていらっしゃらない予感も濃厚ですが・・・
へー、アマガエルやヒキガエルも猛毒を持ってるんですね!知らなかった!!でもヤマカガシは平気って面白いですね。どういう仕組みになってるのかしら・・・